「商品撮影」ではカメラを使わない作業がある
実は、商品撮影ではカメラを使わない作業に時間がかる。
「商品撮影」というと、カメラを持って撮影している場面を想像されるでしょう。大手ECサイトの商品撮影では、商品撮影は一人では行なっていません。え?撮影ってカメラマンがするんじゃないのって思いますよね。
例えば、洋服の撮影を例にあげましょう。
ハンガーに洋服をかけて、カメラマンが撮影をする。その洋服、アイロンがけは誰がしているのでしょう?
撮影する洋服がたくさんある場合には
・洋服を箱から出し、アイロンがけをして整える人(私たちは、「商品管理」と呼んでいます)
・実際に撮影をする人(カメラマン)
というように分業して撮影の作業が円滑に進むよう協力しています。
つまり、撮影という作業には、カメラを持っている時だけではない作業があるということです。
ここでは、ネットショップの撮影に関する作業「撮影作業」について詳しくお伝えします。
撮影の流れを細分化
撮影作業では、様々な役割を分担して作業を行なっています。
分担作業では大きく分けて、ディレクター(進行管理)、カメラマン、レタッチャー(写真加工)、商品管理があります。
それぞれはどのような役割をしているのか説明していきましょう。
ディレクター、進行管理
○クライアントとのやりとり、写真を納品するまでの進行状況の管理
□クライアントのご要望をお聞きし、撮影現場の状況を管理
□カメラマン、レタッチャー、商品管理への指示出し
□撮影現場での監督のような役割
□
カメラマン
○撮影
□撮影機材などの管理
□商品に応じた撮影準備から撮影
□商品がわかりやすい見せ方を提案
□
写真加工
○写真加工をし、サイトに載せる
□明るさや色味など画像の加工
□ネットショップに応じた画像サイズへの変換
□
商品管理
○商品の管理をする
□商品を箱から出して依頼されている撮影内容と商品の確認。付属品なども揃っているか確認
□商品のアイロンがけや、ほこりをとる
□
このように「撮影作業」では、カメラを持っておこなう撮影は作業全体でみれば一部分なのです。
撮影する量が多少にかかわらず、一人で商品撮影をするということはディレクター、カメラマン、写真加工、商品管理の役割を全てこなさなければいけないということです。
商品撮影が計画通り進行していないときには、カメラを使っているときの撮影の問題だけではなく、「撮影作業」という作業自体に無理な時間設定があるということも撮影作業がうまくいかない原因になります。
まとめ
商品撮影のハウツー本では、カメラマンとしての商品撮影の方法のみ述べられているものが多いのですが、ネットショップを運営する撮影では作業全体の流れを把握して計画を立てることが大切です。
ネットショップを立ち上げる際にはサイトのレイアウトや、商品説明の文章、ネットショップ運営のルール決めなど撮影作業以外にもすることが多くあります。これはネットショップを運営なされているみなさんが必ず通る道ですので、無理のないよう計画的に作業を割り振って進めて乗り越えていきましょう。
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