ホワイトバランス 初めての設定編
Point
・初心者は「オートホワイトバランス (AWB)」を選択。
・撮影に慣れてきたら、グレーカードを使ったマニュアルホワイトバランスで。
ホワイトバランスとは?
ホワイトバランスとは、白いものを白く写るようにするための機能のことです。
夕暮れの太陽の光は赤黄っぽく感じますよね。電球でも、白熱灯は黄色っぽく感じ、蛍光灯のもとでは青緑っぽく感じられます。
デジタルカメラでは、夕暮れの赤黄色い太陽の光でも白いモノを写したら白く写るように色の調整をしています。光の環境が変わっても、写すものの色が変化しないよう調整する、それがホワイトバランスの機能です。
例)夕暮れ時の撮影
見た目では、とてもオレンジ色のまさに夕暮れ
↓
デジタルカメラのホワイトバランス機能は、白いものが白く写るように色味を調整
ホワイトバランスの機能には以下のようなモードがあります。
○オートホワイトバランス →カメラが自動で判断して色を合わせる
○選んで使うホワイトバランス →夕方の光、蛍光灯の光、白熱灯の光、など環境から色味を選ぶ
○マニュアルで合わせるホワイトバランス →手動で合わせる
商品撮影でのホワイトバランスの機能の設定
商品撮影の際のホワイトバランスのモードは次のように設定をしましょう。
○撮影になれていない → オートホワイトバランス
まずは撮影になれることを優先するため、商品撮影が初めての方はオートホワイトバランスを選びカメラにお任せましょう。ご購入時のカメラは、「オートホワイトバランス(AWB)」になっていますので、ホワイトバランス機能の選択はそのままでいいです。
例)Canon EOS一眼カメラでの確認例
1、カメラのメニューボタンを押してカメラの設定から「ホワイトバランス」の項目を選択。
2、ホワイトバランスの選択項目の表示が「AWB(オートホワイトバランス、もしくはオート)」なら、オートホワイ簿バランスになっています。
※初期設定は「オートホワイトバランス」になっています。
AWB(オートホワイトバランス)になっていない場合には、AWBを選択しましょう。
これでオートホワイトバランスの設定の完了です。
自然光での撮影ではオートホワイトバランス(AWB)を選択していれば、大幅に商品の色味が変わってしまうということはありません。
メーカーや機種ごとに設定の方法が違う
ホワイトバランスの設定方法は、メーカーやカメラ機種の違いによってそれぞれ設定方法が異なります。
お持ちのカメラでのホワイトバランスの設定については、説明書やgoogleなどの検索で「機種名 ホワイトバランス設定」と調べてみてください。
例)EOS KISS X10i をお使いなら
「EOS KISS X10i ホワイトバランス設定」と検索で調べる。
また注意点として、撮影モードによっては、ホワイトバランスの設定を選ぶことができない場合があります。
例)ソニーのカメラでの「おまかせオート」「プレミアムおまかせオート」のモードでは、ホワイトバランスはオートに固定のため選択表示での選択はありません。
まとめ
・ホワイトバランスは、白いものが白く映るように調整する機能
・初心者はオートホワイトバランス(AWB)を選択
商品撮影に慣れていない、初めての方は、カメラ設定での色味は「オートホワイトバランス」で撮影しましょう。
撮影に慣れている、できるだけ撮影時に色味を忠実に撮影したいという方、
また、次のような場面では「マニュアルホワイトバランス」を選択し設定をオススメします。
カメラにお任せで色味を合わせてくれるオートホワイトバランス機能ですが、調整が苦手な場面があります。
・淡い色味の表現 例えば、淡いピンク、淡いイエロー → 淡い色が白くなってしまう
・商品の全体写真と部分写真での色味 → 全体と部分アップでの写真の比較で、色味が異なる
このような場面では「マニュアルホワイトバランスの設定」を行なってみましょう。
撮影の基礎知識まとめ
撮影の基本 まずはここからはじめよう。
>撮影用スペースを作る (雑貨・小物の撮影)
>【一眼レフカメラ】絶対に覚えたい!カメラの設定・使い方5つ
>【コンパクトカメラ】絶対に覚えたい!カメラの設定・使い方5+1つ
商品ごとの撮り方
>本
>アクセサリーの輝かせ方
>アクセサリーの輝きを、しっかりと撮影するためのコツ
写真加工(レタッチ)
>商品写真をレタッチ フォトショップビギナーズ編 〜3ステップで商品画像をきれいに〜
>これなら簡単!写真補正。Camera Raw フィルターを使った補正方法。new!
・Camera Raw フィルターのご紹介
・Camera Raw フィルターでの始め方から、保存方法
・Camera Raw フィルターで実践!写真補正
>Photoshopで、円の描き方。初心者でも簡単に!
撮影道具のこと
>カメラとレンズの準備
>三脚の準備
>窓からの光の上手な利用法 撮影しやすい光をつくる①
>あると便利な撮影道具
商品写真をより魅力的に・コラム
>撮影しやすい時間帯
>撮影用の道具を使った「撮影のための光」作り
>「レフ版」を使って明るさを調整
>背景は、商品の印象を変える 〜写真を魅力的に見せる簡単で効果的な方法〜
>背景紙の色の選び方
>商品に応じた様々なセット
>レンズの使い方 形を正確に写すために
>小さな雑貨のピントの合った商品画像の撮り方
>見づらい、わかりにくい商品写真とは?
>商品撮影では、カメラを使わない作業がある
カメラの機能をくわしく
>ISO感度
>撮影モードを選ぶ
>絞り値
>露出補正
>色合わせをするホワイトバランス機能 2つ
1. カメラにおまかせ「オートホワイトバランス」
2. 撮影に慣れてきたら、より厳密な「マニュアルホワイトバランス」