2月14日セミナー フォロー編

2月14日セミナーでのご質問にお答えします。

・スマホで画像編集

・スマホのレンズアクセサリーについて

・ミラーレスや一眼レフカメラなどの標準レンズで、接写撮影を可能にするレンズアクセサリー

スマホで画像編集


では、もともとの画像です。

白背景での撮影は全体的に暗めに撮影されるため明るさの補正(講座でお伝えしたカメラの明るさの基準)が必要、右側ネックレスでは地金シルバー色の補正、また、両方のアクセサリーにもっとくっきりと見せる補正を行っています。
iPhoneを利用した方からのご質問でしたので、iPhoneの標準アプリによる画像編集での編集手順をお伝えします。

iPhoneでの画像編集

01
自動

まずはスマホにお任せで補正。コントラストや色彩が調整されます。

02
露出

全体の明るさ調整。商品の見た目に近い明るさに調整しましょう。この後の補正のハイライトやシャドウの調整で微調整できるので、だいたいでいいです。

03
ハイライト

明るい部分の調整。白背景では、白背景部分に効果あり。

04
シャドウ

暗い部分の調整。右側のシルバーチェーンのネックレスを明るくできます。

05
暖かみ

色味調整 青⇄橙

06
色合い

色味調整 緑⇄赤

07
シャープネス

画像をくっきりと。画像を拡大しながら確認していくと効果がわかりやすいです。

08
ノイズ除去

色彩のつながりをなめらかに。

このような手順で補正しています。
iPhoneの標準アプリによる画像編集でもこのクオリティまで補正ができます。

スマホのレンズアクセサリーについて


スマホカメラでの接写を可能にするレンズアクセサリーを利用すると、商品に近づいて撮影することができますが、その距離は2cmから5cm。この距離まで近づいて撮影することになります。

逆に言えば、スマホにこのレンズアクセサリーをつけた際には、被写体に2cmから5cmまで近づかなければピントが合わないということになります。そのため画面上に写る商品の大きさのコントロールができません(例えば、余白をつけて撮影する)。つまり極めて寄った画像しか撮れないということです。

冒頭に挙げたネックレスであれば、チェーンまで見せたいとしても、ペンダントトップ部分までしか画面に入りません。余白をつくるためにもう少し被写体から距離をとろうとするとピントが合わなくなってしまいます。リングの例も掲載します。

スマホ画面での大きさの参考。※レンズアクセサリーを利用した際の画質とは異なりますのでご注意。

スマホカメラの接写のためのレンズアクセサリーは、小さな部分を大きく写したい時に使う、というのが良いでしょう。

ミラーレスや一眼レフカメラなどの標準レンズで、接写撮影を可能にするレンズアクセサリー


写真教室を受講される方には、ミラーレスや一眼レフを使っているけれど、接写ができるマクロレンズをお持ちでない方もいらっしゃいます。その際には、標準のレンズでも接写撮影ができるクローズアップレンズをオススメしています。3千円から4千円くらいで購入できます。このクローズアップレンズはお使いのレンズ前に装着して使います。スマホカメラでの接写のレンズアクセサリーのように2〜3cmまで近づく必要はなく、ある程度距離をもって撮影できるので余白をつくり撮影することができます。詳しくは下記のKenkoホームページのクローズアップレンズの使い方をご参照ください。

Kenko ホームページ より
クローズアップレンズの使い方 https://www.kenko-tokina.co.jp/lp/close-up-lens/

アクセサリーの撮影に、このKenko クローズアップレンズからは、MCクローズアップレンズのNo.3またはNo.4が使い勝手が良いです。

クローズアップレンズはお使いのレンズの前にねじこんで装着しますので、お使いのカメラで使用しているレンズ径に合うサイズを必ず確認してから購入してください。
Kenkoホームページ より、フィルターサイズの調べ方
https://www.kenko-tokina.co.jp/special/product_type/lensfilter/basic-knowledge-of-filter.html

いかがでしたでしょうか。
今回のセミナーでのフォロー内容となります。

UTSUSU写真教室 主宰カメラマン

赤石 雅紀 akaishi masanori

長野県生まれ、東京都在住
雑誌社の撮影スタジオにて勤務後、2005年に赤石雅紀写真事務所として独立。商品撮影を主に、広告やカタログ等を撮影。自分で商品撮影を叶えるUTSUSU写真教室を主催。
商品撮影でのカメラの使い方から、撮影に使う道具のこと、撮影方法をできるだけわかりやすく説明しますのでご一緒に撮影練習していきましょう。
今までの撮影経験から、ご質問や疑問にお客様の撮影状況に合わせてお答えします。「こんな質問でもいいのかしら」ということもお気軽にご相談ください。